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RanceVI -ゼス崩壊- レビュー

RanceVI -ゼス崩壊- レビュー
RanceVI~ゼス崩壊~

概要

「RanceVI -ゼス崩壊-」は女性とエッチすることが大好きな戦士ランスが
魔法使いが権力を持つ国で投獄されてしまい、レジスタンスに助けられたことから
レジスタンスと国を取り巻く様々な事件に関わっていく王道系RPGです。

1989年に初代が発売されたアリスソフトさんのランスシリーズ第7作品目の
作品で、コミカルと王道がうまく交じり合ったシナリオと、
憎めない主人公が光る長編作品です。

RanceVI -ゼス崩壊-ってどんなゲーム?

RanceVI -ゼス崩壊-はオリジナル作品ですが、
同作品シリーズの登場人物や設定などが多く登場するため、
過去作品プレイしていたほうが楽しめると思います。
(レビュー書いている管理人はRance -光を求めて-を少しプレイした
経験がある程度の知識でプレイしています)

会話などはADV形式のレイアウト、RPGは3Dダンジョンのマップに
サイドビュー、最大6VS6のターン形式のバトル。
パーティ人数は最大16名までダンジョン探索に連れて行くことができ、
各キャラは一回の探索でSPという値の数だけ戦闘に参加できます。

そのため、一回の探索でコロコロと戦闘パーティを入れ替える必要があります。

ゲームの流れは、基本的に事件発生や仲間からの頼みで依頼を受取り、
ダンジョンを探索していくような流れになっています。

RPG的特徴

作品の長さ:
・長編
(みなよつは35時間40分程度でクリア)

価格(レビュー記載時):
・2415円

主人公:
・エッチが大好きな鬼畜戦士

難易度:
ふつう!

戦闘方法:
・最大6VS6のサイドビュー、コマンド入力ターン形式の戦闘
・王道系(武器を持って戦う)
・各キャラにレベル上限があり

やり込みシステム
・サブイベント攻略
・クリア後のやりこみ&おまけシナリオ

エッチシーンの特徴

無理やり女性とエッチ、和姦系エッチの二種類が多めです。

イベント進行上にエッチしたり、味方キャラとのサブイベントなどで
エッチシーンが閲覧できます。

この作品の長所

この作品の特徴や良かった点は
コミカルと王道がマッチしたシナリオ、SPとレベル上限概念による戦略性、
コストパフォーマンスの良さの3点です。

長所1 コミカルと王道がマッチしたシナリオ


全体的にシナリオはシリアスな展開や王道的な真面目ストーリーな
感じなのですが、主人公のキャラクター性が非常にコミカルなため、
全体的に柔らかいお笑い系作品の雰囲気になっています。

例えば、女性を助けたりするような王道的な流れでも、
お礼という理由で無理やりエッチしたり、真面目な会話中なのに
一人セクハラ発言をしまくったりします。

エッチシーンも陵辱系が多いのですが、全体的にはライトな陵辱が多く、
陵辱中の発言などもふざけている感じが多いです。

そのため、話は王道・メインエッチは陵辱なんだけど、
うまくコミカルな作風に仕上げてくれています。

ライトな感じの王道作品が好きな方なら楽しめるRPGになっていると思います。

長所2 SPとレベル上限概念による戦略性


このゲームには一回の探索で戦闘が行える数を表すSPというステータスが
各キャラごとに分け与えられています。

また、一定レベルになると、そのキャラクターのレベルが上がらなくなる
レベル上限システムがあります。

この2つのシステムにより、シンプルな3Dダンジョン&ターン形式の
バトルながら、ちょっとした戦略が必要になってきています。

例えば、ボスに備えて、強いキャラは極力ザコエンカウント戦闘に
参加させなくするようにしたりする必要が出てきたりします。

複雑なシステムにしない範囲でうまく戦略性が出せている作品です。

長所3 コストパフォーマンスの良さ


プレイ時間がかなり長く、エッチシーンも比較的多めなので、
2000円台という価格はコスパ的に良い作品な印象を受けました。

というのも、元々本作品は8000円のフルプライスで販売されていたものが
現在廉価版で登場しているので、コスパ的にもいいんだと思います。

商業作品でありがちなボイスはついていないので、
ボイス無しで長編作品を楽しみたいという方には、コスパ面でも
おすすめできる作品だと思います。

この作品の短所

この作品の残念だった点、もったいないと感じた点は
シリーズ設定の説明が少ない、突拍子展開が多め、
音による聴覚的演出の少なさの3点です。

短所1 シリーズ設定の説明が少ない


この作品では、同作品シリーズの過去作キャラクターなどが
メインパーティの半分ぐらいを占めることもあります。

そのため、多数の過去キャラクターを始め、シリーズ設定などが
どんどんと出てくるのですが、ほぼ補足の説明がなく、
「知っている」こと前提で話が進んでいく場面が多い印象を受けました。

シリーズを知らなくても楽しめますが、細かい設定や流れなどを
意識する方の場合は、ある程度予備知識がないと吹っ飛んでいる感じが
してしまう可能性があるゲームだと思います。

短所2 突拍子展開が多め


全体的に突拍子のない展開が多かった印象がありました。

問題が発生した場合、大体過去シリーズのキャラクターが
出てきて解決してしまうみたいな展開が全体的に多く、
既に出来ているシナリオの流れに沿って誘導されているような
シナリオ展開に感じるような場面が結構あった印象があります。

ライトな作風的にはいいのかもしれませんが
もうちょっと伏線などが挟んであると、よりシナリオの流れが
自然になって、ゲームの世界に入りやすかった印象がありました。

短所3 音による聴覚的演出の少なさ


全体的に音楽のレパートリーが少なく、効果音演出も少なめ。
ボイスもないため、少し聴覚的な演出が弱く、
場面場面のメリハリが弱かった印象がありました。

商業ゲームな手前、素材とかも使えないがために、音楽数とかにも
制限がついてしまうのだと思いますが、
どうしても同じ曲が流れることが多く、淡々としてしまうような
印象があった印象を受けました。

特にこの作品は長編だからというのもあると思いますが、
音楽関係の演出にもっと力が入っていると
より場面場面の印象が強くなったんじゃないかなと思いました。

この作品をお勧めする人

・長編作品が好きな方
・お笑い系作品も王道系作品も好きな方
・シンプルな作品が好きな方

この作品をお勧めできない人

・清楚なキャラや正統派キャラが好きな方
・1つの作品を長くプレイ出来ない、集中力の無い方
・ボイスや効果音演出など、聴覚的な演出が多い作品が好きな方

RanceVI -ゼス崩壊-のまとめ

元々フルプライスで、長く続く人気エロRPGシリーズなだけあり、
ゲームシステムやシナリオ・キャラの独自性などは光るものがあると思います。

その反面、シリーズ特有な設定解説が少なく、同人作品と比較すると
音の演出が弱いというマイナス点も見え隠れする作品だと思います。

シンプルシステム系のRPGとしては楽しめる作品だと思いますが、
エロRPGとしてみると、同シリーズやったこと無いプレイヤーさんだと、
合わない方もいる可能性がある作品だと感じます。

サークルページ

ALICE SOFTさん

販売ページ


同人ダウンロード
[アリスソフト] の【RanceVI-ゼス崩壊-】

みなよつ個人的評価

85点

ゲームとしては面白かったと思いますし、コミカル系シナリオが好きな
個人的には、シナリオも面白かったです。

マイナス点もありますが、そこまでクリティカルなことも無かったと思いますし、
全体としては良作でだと思いました。

ただ、ところどことダレてしまうような場面もあり、
どうしても長編を意識し過ぎちゃって、全体的に見ると
必要だったのかなぁ……と思う場面がちょくちょくあった気がしました。

そのため、全体としてみるとプレイ時間の割に、
印象に残っている場面とかが少ない感じがしましたので、
ちょっと迷いましたが、85点ぐらいの作品かな~というような感じがします。

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